2014年10月30日

松脂(マツヤニ)


弓には毛(馬の尻尾)が張ってあるのですが、
新品の状態ではわずかな音しか出ません
松脂が必要なのです。

馬の毛にもキューティクルがあって
長く使うと、そのキューティクルが剥がれてきて
ツルツルになった毛の表面に松脂が乗りにくく
弾くとすぐにとれてしまう
そうなると毛替えをしなくてはなりません。

松脂は弾くたびにだいたい付けていますが
付け過ぎてもザラザラとした音になるし
付け足らないと引っかかりが悪い
そんな感じなんですね

今使っているヤニも
もう2〜3年くらいは使っているんじゃないかな〜?
初めは厚さ2cmくらいあったと思うのですが
今は1cmくらいになっています。
先代のヤニはとっても長い事使っていて
たぶん5年以上だと思いますが
2mmくらいまでいってパキッっと割れちゃいました。

以前バレリーナの方が
舞台袖で箱の中に入っている松脂を
トーシューズのつま先でガンガンと割る所を見て
用途が違ったらここまで使い方が変わるものなのか〜
それにしても 綺麗なプリマドンナなのに
ちょっと怖いな〜・・・と思ってしまいました。